物件名 H島(通称:G島):pcfxルートVer         TELルートVer
所在地 ***
探索日 2006年4月上旬
廃墟日 1970年代
分類・規模 大規模・島全体・炭鉱
*渡航情報に関しては一切お答えできません。ご了承ください。


長崎の果てにある産業の遺跡。島であるが故廃棄され、島であるが故保存された故郷。



逆バンクの防波壁に守られた要塞も、台風の直撃によって壊滅的な打撃を受けた。



大型台風が直撃する時、この島全体が波で洗われたという。人が住んでいた時から。



破壊された防壁が修復されている。



この部分には新しい鉄扉がとりつけられた。



有名な階段。上陸ポイントによっては、ここを最初に目にすることになる。



これも定番の団地写真。一応お約束なので撮影。



島の一番高い所にいる神様。台風で外壁が破壊されたが、本体は残った。



昔、香港に九龍城と呼ばれたビル乱立地域があったが、それ以上の密度とカオスだった。



材木は吹き飛ばされ、コンクリートは崩落する。そして若木は伸びる。



密集する集合住宅の窓側の木枠などが全て落ち、中庭に積み重なる。



高い所にあるほど、上階であるほど、島内での身分が高かったという。その意味がわかる。



サッシがなかった時代では、窓のガラスは風が吹くとガタガタ鳴った。



縦横無尽とはこのことか。巨大ジャングルジム。



材木と煉瓦とコンクリート。鉄筋コンクリート初の遺跡。



軽々と防波壁を越える波に洗われ、薙ぎ倒され、侵食される。



地面の上から下から侵食される。そして各時代の地面の断層が現れる。



トロッコの線路は錆の棒となって途中で切断。



鉄骨だけ残って他は洗い流された。島ごと洗濯できて画期的だが耐久力に問題があった。



日本にこれほど古い鉄筋コンクリはない。研究者の格好のサンプルとなる。



この島のサンプルが未来の建築素材の耐久力に貢献する。



廃墟と遺跡には、実は差はないのかもしれない。



また、遺跡とは建造物の固い部分が残ったものを指すのかもしれない。



この島で実感したことは、コンクリやレンガよりも石材の方が原型を留めやすいということ。



学校の渡り廊下は空中高く、また支える柱もないまま浮遊する。



海水が入り込み、体育館の下に池を作る。コンクリの柱が危なげに支える。



しかしその柱も危機を迎えている。



コンクリの欠点は耐久力よりも経年で汚く燻む点にある。煉瓦との発色の違い。



もしこれが完成品だとしたら、その目的は割れガラス見本市だ。



元々窓があったところに大穴が空く。二重の穴が時空の壁をも破る。確かにここは異次元。



レントゲン室も昔は立派な名前がついていた。カタカナは便利だが重厚さに欠ける。



元住民の詩心と懐古が炸裂する。



壁面心情筆記とはかくあるべき。「参上」や「連合」は野暮。先人に習うべきところは習え。



魚雷を喰らっても台風に襲われても、海上に浮かぶ過去の棲家。



TELルートVer


コメント by pcfx


断片的な情報を寄せ集め、上陸できなくて元々、という覚悟で***某所に到着。

1日目、なんとかH島に行くことは出来たものの、とある事情で島の孤立した突端に

上陸を余儀なくされ、すぐ目の前の島内に入れずにヤキモキ。


2日目、とある方法でなんとか上陸。たった2時間半という制限ではあったが、急いで

取材した。


今回の上陸に際して、2人の人と出会った。1日目は福岡県在住の某サイト運営者。

2日目は神奈川からやって来た麗しき女性。あいにく、福岡県の方とは一緒に上陸

できなかったが、神奈川県の彼女は上陸できた。


諸事情から時間が限定されていたため、この女性にあまり親切に対応できなかった

事が悔やまれる。効率よく撮影する為、TELとpcfxは別行動とし、ガレキだらけの島内

を汗だくで走り回っての強行撮影だった。


去年の台風で建物は壊滅的な打撃を受け、残留物がほとんど残っていなかったのが

最も残念だ。2004年撮影のサイトと写真を比べれば、その崩壊具合がよくわかる

だろう。


渡航方法などについては、守秘する約束をしているので公開できない。当たって砕けろ

という精神があればなんとかなるものだが、本当に砕けないようにしたいものだ。



pcfxは自然と調和する姿よりも、自然と戦って征服する人類の姿が好きだ。地球は共生

するパートナーではなく、乗りこなすべき暴れ馬。肥大するエゴ、主体としての実存以外

に我々の存在理由などない。pcfxにとって、H島は勇者の像そのものだ。

写真&コメント:pcfx
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